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日本的解像度

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ローレゾな街で日本人が恋しくなるハイレゾなものが、食パンと苺というのは本当によくわかる。日本の食べ物は本当に美味しいし、和食とか出汁とかいわゆる日本的なもの以外のレベルが高いと常々思っていたけど、それを「ハイレゾ」と定義するあたりがさすが小沢健二

比較的ハイレゾな食パンを売っている日系のパン屋(その名もPANYA)で食パンを買う時、日本の癖で「6枚切りで」と言ったら「トーストかサンドウィッチしか選べません」と言われる。それでも切る厚さが選べるだけましで、普通のローレゾなパン屋やスーパーではスライサーの設定がひとつしかないので厚さは選べない。

こんなにオプション好きで、選択肢を与えないと自由を与えていないみたいにやたらと色んなものを選ばせる国なのに、パンの厚さはこの街では選べない。ともかく、トーストの厚さに切ってもらえるなら問題ないと安心していたところに差し出されたのは、私の好きな6枚切りとサンドウィッチ用のパンの中間くらいの、見事に中途半端な厚さの食パンだった。

それでも、その中途半端な厚さとレゾリューションのパンを、ガスレンジの下のオーブンで大げさに焼き上げて食べる。細々と不満はあるけど、ここはローレゾな街なので贅沢は言えない。最近日本に帰ると、多少高くても本当に美味しい食パンをつい買ってしまうのは、このローレゾな食パン生活のせいだったのか。

※写真はNYにある日本人がやっているケーキ屋さんのケーキ。日本的ハイレゾにニューヨーク的感性も加わっていて、言うまでもなく美味しい。